Special Contents座談会企画

グローバル社会に活かすこれからの女子力とは

日本でも国際化が進み、日本に住む外国人の増加や異文化に接する機会が増えています。
あなたが感じている問題や不安、または期待することを教えてください。

内田さん 言語や宗教の違いがあるので、すぐに理解したり分かり合ったりするのは難しそう。でも、それぞれの国に良い点があるので、他国の長所を取り入れていけば、日本が誰にとっても住みやすい国になっていくだろうと思います
長尾さん 私は、国際化やグローバル化が進んでいくと、自分から世界に目を向けていないと取り残されるのではないかと不安です。逆に、期待することは様々な国の人との交流が増えると、相手の国を知ることができるし、日本のこともより深く知ることができると思います。
先生 内田さんは、文化や言語が違う国の人と分かり合えるかが不安なのですね。近年、日本では外国人の移住が増えているけど、どうしたら良い関係が築けると思う?

内田さん 相手を理解するには、まずは知ろうという気持ちを持つことが大事だと思います。その気持ちがあれば、その人自身や文化についてどんどん興味が湧いてきます。もっと外国人に興味を持つ日本人が増えていけば、不安や問題が減っていくと思います。
先生 さきほど、外国の良いところを日本に取り入れたら良いと言ってたよね。例えば、どんなこと?
内田さん ノルウェーの消費税率は25%と高いのですが、誰も不満に思っていません。それは政府が集めたお金を有効活用しているからです。日本では「これは必要?」と感じてしまう国の政策があるので、他国の政策を見習って変えたほうが良いこともある思う。
先生 長尾さんは外国からどんなことを学べたら良いと思いますか?また、日本にも何か取り入れていきたいことはある?
長尾さん スウェーデンは子どもの医療や義務教育が無料で受けられると聞きました。日本も子どものために10万円の給付金が支給されましたが、他にも苦しんでいる子どもがたくさんいると思うので、そういう子どもたちのためにもっとお金を使って、1人でも多くの子どもがちゃんと学び、立派な大人になれるようなしくみが作れたら良いと思います。

今起きている問題や不安に対して、高校生活の中で準備したり、何かできることはありますか。

長尾さん ボランティア活動に参加していきたいです。例えば、福井もウクライナからの避難民を受け入れていますが、慣れない国での生活に困っていると思うので、そのような方々の支えになるような活動に参加できたらよいと思います。
先生 助けが必要な在日外国人の方は多いと思うので、そのような方々の力になれるようなボランティアにいろいろ参加してみてください。様々な国の方々に出会えるはずです。そして、ボランティアでなくても、いろいろな場所で、日本に住む外国人の方々と交流して、積極的に手助けしたり、互いの文化を学んだりできるといいですね。

英語留学コースでの学びを、どのように留学に活かしたいですか。また、将来の目標を教えてください。

内田さん 私は、政治や歴史などの知識を事前に頭に入れてから海外へ行けたらいいなと思う。そうすれば自分の中でカルチャーショックが少ないから、向こうの生活もすぐに受け入れられそう。
長尾さん 留学先では、仁愛での日々の英語の授業やネイティブの先生方と話すことで学んだことを活かして、現地の人とたくさんコミュニケーションをとりたいです。また、日本の良いところも伝えていきたいです。日本人は他国と比べると約束やルールを守るし、礼儀正しいことが良いところだと思うので、日本人の良さはそのままに生活していきたいです。
先生 風習が日本と違うからと言って決して悪いことではないので、ありのまま受け入れることも大切だということは覚えておいてくださいね。さて、留学後の目標はありますか。
内田さん 将来は、在日外国人のお子さんが通う保育園の保育士になりたいです。
長尾さん 日本に戻ってからは、留学生活で学んだことを糧にして、社会に貢献できたらいいな。まだ将来の目標はないのですが、英語を教えられる存在になって、より多くの人に英語に興味関心を持ってもらいたいです。