Special Contents座談会企画
女性の社会進出が活発になる一方で、少子化も加速しています。
あなたが感じている問題や不安、または期待することを教えてください。
永田さん 女性の社会進出が進んでいると言われていますが、日本はまだまだ育児休暇が取りにくく、育児や家事に割く時間が少なくなってしまうことが問題だと思う。
千本さん 私も女性は仕事と育児の両立が大変じゃないかと。例えば、子どもの病気や学校行事などが重なってしまったら、休みが取りにくいと思います。私たちが大人になった頃には、今以上に少子化や高齢化が進み、育児休暇が取りにくい社会になってしまうのではないかという不安があります。
先生 仕事と育児の両立が難しい環境があるということですね。では、その問題や不安の原因はなんだろう?
永田さん 男性は社会で働き、女性は家庭を守るのが当たり前だという風潮が今でも残っているところだと思う。
千本さん 私は、子育ての大変さがあまり理解されずにみんなの意識から薄れてしまう危険性があると思いました。
先生 では、それらを解決していくにはどんなことが必要かな?
永田さん 女性も男性と同じように働けることを証明したり、逆に男性も家事をもっと手伝うようにして、お互いに協力し合えたら良いと思います。
先生 そうですね。女性も男性も関係なく協力し合えるような社会の雰囲気になると良いですね。千本さんは、育児に対する意識が薄れてしまうと言っていましたが、みんなの頭から薄れないようにするには何が大切?
千本さん みんなが子育ての大変さを理解できるように、例えば、政治家やインフルエンサーが社会に情報を発信してくれたらいいなと思います。
先生 今はSNSが盛んな時代だから、たくさんの声が集まった時に大きな動きになることもあるよね。
様々な問題について、社会に発信できる女性になるために、高校時代にしておくことは何だと思いますか?
永田さん 女性の働きやすい環境づくりや少子化などの問題を少しでも良くするためにも、自分の意見をしっかり言える女性になりたいです。自分の中の芯を持つことで、周りの目を気にせずに自分の考えを言えるようになると思う。
先生 それはすごく大事なことですね。でも、自分の意見を一方的に言うだけでは、説得力がないかもしれません。
永田さん 正しい判断をするためには、周りの人の 意見を取り入れることも大事だと思う。他の人の言うことも聞いて理解していれば、世の中にはいろんな考え方があることに気づくことができると思います。
先生 そうだね。決まった考え方にとらわれずに、いろんな考え方に触れてみてね。千本さんは仕事や育児に対する不安を解消するためには、高校時代にどんな準備が必要だと思う?
千本さん 子育ての重要さや仕事の大変さを理解しておくことでしょうか。
先生 高校生が育児と仕事の両立を実感するのはちょっと難しいよね。いろんな視点から調べたり研究していれば、いろんな人の立場になって物事を考えられるようになると思いますよ。
将来はどんな分野で、どのように活躍したいですか?
永田さん 医療系のドラマで人を助けているシーンを見てから、かっこいいなと思って、自分も他の誰かを助けられるような人間になりたいと思いました。グローバル・サイエンスコースは理系の分野を学んでいるので、そこで学んだ知識を活かせる仕事に就いて、社会に貢献したいです。
千本さん 私も医療の分野で人々をサポートしたい。今のクラスは、個々の意見をしっかり持ってみんなが意見を出し合うことで、良い方向に向かっていくことが多いように思います。医療の現場ではチームワークも必要なことだと思うので、学校での経験を活かしたいと思います。そしてもっとたくさんのことを勉強して、自分の意見を持ち、人に影響を与えられるようになりたいです。