1月8日(水)、第3学期の始業式が行われました。
式に先立ち、3学期の一般奨学生(各学年、コースごとに成績優秀者から選ばれます)と努力賞(各クラスごとに成績の向上した人から選ばれます)の表彰が行われました。
式では校長先生から、SNSにおける悲しい現実についてお話しいただきました。人の死の瞬間を拡散するという現状に心を痛められ、心からの想いをお話しくださいました。種や繁栄を意味する子の年になり、ますます仁愛の教育理念である「命を大切にする心」を大事にしてほしいと強く述べられました。人の死は別れという意味で悲しみを伴います。死生観は人それぞれだと感じますが、人の死を目の前にして取る行動が、あまりにも思い遣る心(その奥に広がる悲しみの想像力)が欠けているように感じます。大ヒットした3年A組のドラマの中でもありましたが、何気ない一言や行動が人を追い込むこの時代、その中で仁愛生として相手を敬い、相手の痛みを感じ、相手を思い遣る心を大事にしてほしいと強い願いをお話しくださいました。私たち教職員も一致団結して、仁愛兼斉の理念を大切に、愛ある手を差し伸べることができる優しい心を育んでいきたいと感じました。
そして毎学期全員で唱和する「願い」。(以下に示します)
この願い、校長先生のお話、指導部長先生の激励の言葉を常に心にとどめ、2020年度素晴らしいスタートを切りたいと思います。笑顔で、実りある一日一日を重ねていきましょう。
願い
常に、み仏の教えをあおいで明るく清く正しく生き、はたらく喜び、与える喜びを知り人生の苦しみを大きく包み込んでゆける人間
外見・装いにとらわれず信頼され敬愛されることを何よりの喜びとする人間
多くの恵みによって生きる恩を知りつつましさを失わず誠実に生きる人間
身分・地位の高きを望まず社会に役立ち人間らしい一生を送ることに自信と誇りを持てる人間
常に他の長所を求め、より高きものをあおぎ素直に自分を省みて、たえず向上と充実を続ける人間
長い人生の千曲道を子鹿のように明朗に若鮎のようにはつらつと生きぬく人間
けばけばしい人工の美よりも自然の美を愛し天地の不思議に感嘆し感謝する素朴な人間
このような人間に私たちもなりたい