8月1日(月)から2日(火)にかけて、1生グローバル・サイエンスコースの「夏の野外実習(フィールドワーク)」が実施されました。
1日目は、県自然保護センターを訪問し、自然観察指導員の方といっしょにセンター周辺の森を歩き、ところどころに見られる植物や昆虫の生態について教えていただきました。生徒たちは、実際に手を触れながら、ユニークな生きものたちの知恵にしきりに感心していました。夜にはセンターに隣接されている観察棟で、プラネタリウムの鑑賞と天体観望を行いました。日中はほぼ快晴だったにもかかわらず、午後5時頃から土砂降りの雨に見舞われ、天体観望が可能か不安でしたが、プラネタリウムが終わった午後8時半ごろにはすっきりと晴れ、建物のドーム型天井が開くと、こぼれそうな星空が顔をのぞかせました。県内最大の反射望遠鏡で見る星の姿も印象的でしたが、何といっても圧巻だったのは肉眼で見る星空の美しさでした。星の間を素晴らしいスピードで走るISSや人工衛星、そしてそれらをはるかに凌ぐ速さで時折駆ける流れ星を見つけるたびに、生徒たちはマスク越しの歓声を上げていました。
2日目は、福井県立大学のあわらキャンパスを訪問し、実習をさせていただきました。ご指導いただいた先生は、IPS細胞発見の過程やゲノム編集による育種分野の研究意義など、最先端の内容についてユーモアを交えながらわかりやすく説明してくださいました。そしてその中で、物事を不思議だと感じる心の大切さやサイエンスの可能性について、熱く語ってくださいました。講義の後、炎天のため足早にあわらキャンパスの研究フィールドを見て回り、再び実験室に戻って、小麦と大麦の穂の観察実習を行いました。先生は、各実験台を回り、丁寧に観察の要点を教えてくださいました。
両日とも大変な暑さとなりましたが、生徒たちは、目で見る、手でさわるなど、実際に対象に触れることで、自然についての知識や理解をより深めることができました。お世話になった自然観察指導員の山岸様、福井県立大学生物資源学部創造農学科の村井先生をはじめ、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。