7月9日(金)、本校において、令和3年度の「グローバル・サイエンスコース講演会」が開催されました。
この講演会は、キャリア教育の一環として、毎年研究者の方や大学の先生方をお招きして開催しているものです。今年度はZOOMを利用して、JT生命誌研究館名誉館長の中村桂子先生に、「人間は生きものという大事な視点-コロナ・パンデミックと異常気象の中で-」というテーマで、90分にわたりご講演いただきました。
中村先生は、地球の生きものはすべて、38億年に及ぶ生命の連続の中で、それぞれに進化して素晴らしい能力を身に付けており、そこに優劣関係はないこと。そしてどんなに科学技術が進歩しても、自然を制御することはできず、人間も自然の中で生かされる生きものの一つという視点を忘れてはいけないことを、具体的な例を挙げて説明してくださいました。ZOOMで、スライドショーを用いての講演でしたが、ディスプレイ上部の参加者のウインドウからは、身振り手振りをまじえて語られる中村先生のお姿が拝見でき、熱いメッセージが伝わってくるようでした。
また、最後に中村先生は、「これからの時代は、広い視野を持ち、いろいろなことに気を配りながら物事を進めていくのが得意な、女性の活躍が期待される時代です。皆さんも、頑張ってください。」とエールを送ってくださいました。生徒たちは大いに励まされ、また刺激を受けたようでした。
中村先生、本当にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。