Special Contents座談会企画

ジェンダーレス社会で活かす女子力

日本でもジェンダーレス社会への注目が集まり、男女の社会的な差を無くしていこうという動きが活発化しています。

先生 2人は男女差別をなくそうとする動きが活発化していると感じる?
佐藤さん 身近に感じたことはないけどニュースではよく耳にします。日本では、男性が仕事、女性は家事のイメージが強く、会社でも男性が重要な役割を任されていることが多い印象です。先入観がなくなれば女性が活躍する場所が増え、もっと評価されると思う。 
岡山さん 男女の境界がないファッションが注目されているので、自分らしく楽しめて良いと思う。男性もメイクするようになって、同じように化粧品の話ができるほうが嬉しい。女子の制服でもスラックスを導入する学校が増えて、自分らしいスタイルを選択できるのは良いことだと思います。 

先生 先生のジェンダーレスに対する問題意識が低いのかもしれないけど、口紅を塗っている男子がいたら、ちょっと抵抗感あるなあ。
佐藤さん 男だから、女だからといって、興味があるのに自分を制限してしまうのはおかしいと思う。
先生 岡山さんも、男らしさや女らしさといった考え方そのものをなくしたほうが良いと思う?
岡山さん 全部をなくすのも違うような気がします。私の妹は髪型がショートカットですが、男性の短髪がカッコいいのを見てるから女性もカッコよさに憧れるのだと思います。男性の短髪姿がなくなると、なんとも思わないというか(笑)。
先生 女性や男性のそれぞれの良さは残しながら、男女の区別はなくして評価されたら良いよね。もし、友達の中にジェンダーレスの問題を抱えている人がいたらどう接する?
佐藤さん 身近にはいないのですが、男の子の恰好をしたい女の子がいて、クラス内でもちょっと距離があったみたいです。
岡山さん 例えば、私がジャニーズのあるメンバーが好きなのは美意識が高いからです。その人のメイクを真似したいと思うから、身近にそんな人がいたら大歓迎だし、美容について話してみたい。

男女差別の問題や不安に対して、今の高校生活の中で何が必要だと思いますか?

岡山さん 男性は働いて、女性は家事をするという固定概念をなくして、お互いに理解し尊重しあうこと。 
先生 でも、固定概念ってなくし切れないところはあるよね。具体的になくす良い方法はある?
岡山さん 若い人の間では男女差別をあまり感じたことがないと思います。 でも、昭和生まれの方は固定概念がある人が多いから、そこは改善した方が良いかなと…。
先生 2人とも社会人になったら、世代間ギャップを感じることがあるかもね。お互いの考え方の違いを解消するにはどうしたらいいかな?
佐藤さん 日常生活でLGBTの方と接することがなくて、あいまいな知識しかないから正しい知識を学ぶ機会があれば、変な偏見も持たないと思う。 例えば、男女差別で辛い経験を持った人の話を聞ければ、社会的な差別は減っていきそう。

女子だけが集まる高校3年間での経験を、今後はどんな分野で活かしたいですか?

佐藤さん 女子校でみんなが積極的に行動している姿を見て、男女が一緒に活動する場だと無意識に制限をかけてしまう人が多いとわかりました。性別にとらわれず、その人の魅力や能力を気づかせてあげたいです。 
岡山さん 中学校は共学なので女子が意見を言いづらく、主張するのが得意じゃありませんでした。でも、高校に入ってからは自分の判断で行動する力が身についてきたので、その経験を活かして行動したい と思います。
先生 女子だけの環境だからこそ、主体性を持って成長できたんだね。将来は何をしたい?
佐藤さん 私は薬剤師になりたいです。特に漢方は「気」から体を治すと聞いたので、その良さを広めていけたらと思っています。
岡山さん 私はバリバリのキャリアウーマンになって、自立した女性になりたい。大学に入って視野を広げて、興味ある職業に就きたいです。